こんにちは
人生100年時代 健やかに動き続けるための身体を共創する
Physio Pilates (フィジオピラティス) 文京本郷の副代表 伊牟田真樹(いむた まさき)です
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今回のテーマは”ピラティスは筋肉の綱引きバランス向上のメソッド”です。
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ピラティスをしていて思ったのだけど、ピラティスって筋トレ?それともストレッチ?
すごくいい質問だね。そう質問されると筋トレでもストレッチでもなく、“ピラティスです!“と答えたくなるのだけど、少し細かく説明していくね。
100年歩き続けるために、ピラティスについて学びましょう。
1. ピラティスは、身体をコントロールする学問
ピラティスはジョセフ・ピラティスさんというドイツ人の男性がヨガやさまざまな運動療法を独自に研究し考えたメソッドというのは有名になってきたかと思います。当初、ジョセフ・ピラティスさんは自身が考え出したメソッドのことを“コントロロジー”と名づけました。ピラティスさんは、様々な運動を研究するなかで、単に筋肉を“鍛える”“伸ばす”ということではなく、自分の身体をコントロール(制御)することの重要性を感じて、このメソッドを考案したのですね。誤解のないように補足しておくと、筋トレ効果もストレッチの効果ももちろんあり、健康増進のために様々な年代の方やレベルに応じて無理なく行えるメソッドと言えます。
2. 筋肉は常に綱引き状態
“筋肉!”というと多くの方は力こぶ(上腕二頭筋)、大胸筋、シックスパック(腹筋)、そしてお尻(大臀筋)の筋肉をイメージするのではないでしょうか?確かにこれらの筋肉は引き締まっているとカッコいいですよね!
ですが、これらの筋肉だけで体を動かしている訳でないことは皆さんお分かりだと思います。むしろこれらの筋肉だけトレーニングを頑張っていると、身体のバランスを崩し、トラブルを引き起こすこともあるので注意が必要です。
私たちがこの地球上でバランスよく立ち、歩き、様々な動作が行えているのは、筋肉が絶妙なバランスで綱引きをしてくれているからなのです。
肘を曲げる時に力こぶが出来るのは上腕二頭筋という筋肉が縮みながら使われているからで、これを求心性(きゅうしんせい)の収縮といいます。この時に、曲げるスピードや曲げる力の強弱を調整できるのは、その反対側にある上腕三頭筋という筋肉が伸びながら使われているためで、これを遠心性(えんしんせい)の収縮といいます。ここでは2つの作用のバランスのことを“綱引きバランス”と表現させてもらいます。この綱引きバランスが互いに協調し合って働くことで肘を繊細に使うことが出来ています。
この作用は体の動きの全てで行われており、この作用が絶妙なバランスで働くことによって身体を適切な姿勢、適切な動作で円滑にコントロールすることが可能となります。
ですが、不適切な姿勢や動作が長く続いたり、運動方法が偏っていたりがすると、この綱引きバランスが崩れ、関節の動きの繊細さを欠いてしまうのですね。
3. ピラティスエクササイズで綱引きバランスの改善
不適切な姿勢や動作が長く続いて、綱引きバランスの片方が硬い状態(縮まっている状態)の場合、反対側は常に伸ばされている状態になります。そうすると力を使いたい時に使いたい量だけ調整して使うことが苦手になってしまうのですね。そうすると必要以上に力の量を使ってしまったり、タイミングが合わなかったりして、過度にエネルギーを使ってしまい、疲れやすい体となってしまいます。
ピラティスでは一般的に、約50分〜60分セッションを通して、筋肉のストレッチ効果や筋トレ効果、そして何といっても“綱引きバランス向上”を目的としたエクササイズを様々な姿勢で段階的に組み立てることで、そのセッションを終えた後に何とも言えない脱力感を得ることが出来るのです。これは、“力が抜けている”のではなく、“必要最小限の力で姿勢を保ち、そして動作を行うことが出来ている”ということです。それを体感できた時に、いかに普段知らず知らずに力を使いすぎていたかに気づくことが出来ると思います。
4. フィジオピラティスの強み
いまだに、“ピラティスは若い人が行うものでしょ?”と言われることが多々あります。
もちろん年齢が若く、関節や組織に何の問題もない方が行う難易度の高いものもあります。
しかし、長く整形外科クリニックで多くの患者さまを対応してきた理学療法士だからこそ、何がリスクなのかをしっかり判断した上で、安全に行えるものを効果的に実施することで、どの年代の方でも綱引きバランスを向上させ、効率の良い体の使い方に導くことが出来るのです。
我々は、多くの方が筋肉の綱引きバランスを向上させ、エフォートレス(努力を要しない)な身体の使い方が出来るようにアシストいたします。そして、人生100年を肩の力を抜いて快適に過ごすことの出来る身体を手に入れていきましょう!
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