こんにちは。
人生100年時代 健やかに動き続けるための身体を共創する
Physio Pilates (フィジオピラティス) 文京本郷の代表の増渕です。
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今回のテーマは”健康的な動きや活動の目標数値について”です。
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増渕先生、動きに健康か健康ではないかという点数がつけられるの?
ある程度の指標になるような数値はたくさんあるよ。今日は、私たちが施術をしたりセッションをしている経験から「このように数値化したらわかりやすいかな」と考えだしたもの紹介するよ!
100年歩き続けるために、健康的な動きや活動をどうやって測定するか学んでみよう!
1. 一般的な数値
皆さんは健康的の目標数値を考えた事がありますか?
例えば、血圧で言ったら140以上が高血圧症、
メタボで言ったらウエスト85cm以上、
肥満で言ったらBMIの25以上などの数値があり、
健康のためにその数値を下回るよう努力することは有名ですよね。
では、自分の健康状態を100点満点で表したとき、
あなたは、今何点くらいであると感じますか?
健康には身体的な面もあるし、心理社会的な面もあり、
なんとなくは答えられると思いますが、漠然としています。
2. 一般的な評価方法
日本整形外科学会では、介護予防のための指標として
「ロコモ度テスト」を提唱しています。
当然ですが、介護予防としての指標としては良いのですが、
もっと若いうちから健康増進に対して取り組む意識ができるのではないかと考えます。
また、医科学的にはSF36という生活の質の満足度を測る評価方法もありますが、
簡便には出来ないというマイナス面があります。
3. 増渕式評価方法
そこで今回は、筆者が独自にアレンジして使用している点数を紹介します!
この考えは、清泉クリニックの故 脇本幸一先生からいただいた資料(図1)や、ロコモ度テストの根拠の一つである台からの立ち上がりテストの論文(参照1)等を参考に、筆者が臨床的に捉えやすい様に編み出したもので、申し訳ございませんが、医科学的根拠は一切ございません^^;
では、点数の定義を示します。
60点未満:病気や怪我で日常生活活動レベルでも痛みを抱えている状態
70点未満:日常生活活動は問題ないが、レクリエーション活動レベルで痛みが出る状態
80点未満:レクリエーション活動では問題ないが、アスリートスポーツレベルで痛みが出る状態
4. 各点数の解説
早速、60点未満から、順に解説していきます。
まず、病気や怪我等で日常生活レベルで慢性的に痛みがある状態を60点以下の健康状態とします。その際、病院やクリニック等に通い、薬や運動療法や食事改善を行って、なんとか痛みを改善できたとします。しかし、これは60点をギリギリ超えた状態です。もし、60点に近い状態で治療やアプローチを終了すると、また程なくして60点未満に戻ってしまい、痛みを繰り返してしまいます。
再発防止のためには60点を超えた後、70点を目指して、バランスの良い食事や運動習慣等を継続し、身体を鍛えていくという健康増進活動が必要となります。
次の指標の70点以上は、例えば公園で家族や友達とバドミントンをしたり、ボーリングしたり、旅行で神社仏閣の長い石段の階段を登ったり、ハイキングやトレッキングの様な普段の生活以上の活動を実施した際、少しの筋肉痛(遅発性筋痛)は出ますが、関節等に嫌な痛みや腫れ等が出ない、または出たとしてもNRS4以下(想像しうる最大の痛みが10で全く痛みないのが0とした場合)の痛みで次の日には0にリセットされる状態とします。日常生活以上のレクリエーション活動を無理なく行えるためには、70点以上の身体に整えていく(コンディショニング)必要があります。
80点以上は、例えば部活やクラブチーム、社会人チーム等で、競技レベルでスポーツ活動を行っても、筋肉痛以外は嫌な痛みが出ない状況。または出たとしてもNRS4以下の痛みで次の日には0にリセットされる状態とします。スポーツ愛好家が痛みなく、または痛みをコントロールしてプレーを続けるためには、80点以上を目指していく必要があります。
この考え方を使うと、これくらいの活動で痛みや腫れが出るから、今は何点レベルだなぁ・・もう少しコンディショニングを頑張って何点レベルまで上げよう!と、言う感覚を持てる様になります。
5. 自分がどの点数か、測定してみよう
また、各点数に到達するためにクリアして欲しいエクササイズが、それぞれ機能別にあります。
今回は、マットのピラティスex.の例の一部を機能別に紹介します。
腹筋の持久力UP ex.→ ハンドレッド
(70点レベル:膝曲げた姿勢で100回、80点レベル:膝伸ばした姿勢で100回)
背筋の持久力UP ex.→スイミング
(70点レベル:リズミカルに50回、80点レベルリズミカルに100回)
歩きやラン等で体の横揺れを防止するex. → サイドリフト
(上70点レベルex. 下80点レベルex.)
フィジオピラティスでは姿勢や動作の評価から、その方により必要な機能のエクササイズを
安全に、段階的に、効果的に提供し、ex.をうまく行うためのポイントをお伝えします!
6. まとめ
人生を通して、何かの病気や怪我で一度点数が下がることはあっても、そこからまた70点以上に上げていく意識を持ってリハビリやコンディショニングを続けて行けば、きっと80歳でも高尾山に楽に登れる(筋肉痛は出るけど)ようになりますよね?
ぜひ、70点以上を目指し、日常生活をゆとりを持って活動できる身体、
そしてレクリエーション活動も楽しくできる身体を目指していきましょう!
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました!
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