こんにちは。
身体機能の「なるほど!」を届けたい
フィジオピラティス代表の増渕です。
/
今回は”信頼できるピラティス指導者資格「NCPT」とは?”です
\
NCPT? 先生も持っているの?
うん、一生懸命勉強したんだ
わぁ、僕も頑張れば合格できるかな?
まずはNCPTについて知ることから始めよう!
100年歩き続けるために歩き方を学ぼう!
1. 日本のピラティス事情
最近の日本は第5次ピラティスブームと言われ、器具を使ったマシンピラティスのスタジオがたくさん出来てきました。デスクワークやスマホ、ゲーム等、身体を動かす機会が著しく減った現代社会において、ピラティススタジオ等で身体に動かす習慣ができることはとても良いことだと思います。また、それと同時に運動効果が出るエクササイズは誤った使い方をすることで、反対の効果(痛めてしまうこと)があることも十分に認識されるべきことです。
2. NCPTとは
ピラティス氏が体系化したエクササイズメソッドは現在PMA(Pilates Method Alliance)と言うアメリカの非営利団体が世界基準を定めており、その最上位の資格がNCPT(Nationally Certified Pilates Teacher)であり、日本では現在31名(2024年9月時点)の資格保持者がいます。
この資格は日本の自動車運転免許証のシステムに似ており、まずは各認定団体の指導者養成コースで5個の器具(マシン)を教えることができる認定資格=コンプリヘンシンブ認定(450時間以上のカリキュラム)を取得します。これは運転免許の各認定教習所で仮免を取って、卒業試験を合格したところの状態です。卒業試験合格後、国際基準資格NCPTとなるためには、最後150問のマークシート筆記試験を英語で受けて、基準以上の点数が取れたら合格となり、晴れてNCPT資格保持者と名乗れます。自動車運転免許証で言えば、最後、都道府県の免許センターで受験して本免試験合格のシステムと似ておりますね。
3. PPCSのインストラクター
PPCSでは私と副代表の伊牟田がNCPT資格保持者であり、ニューフェイスの佐藤洋平はポールスターピラティスのコンプリヘンシブ認定の資格保持者で、現在NCPT取得に向けて勉強中です!NCPTの資格保持者が日本で31名と少ないのは、やはり英語での試験がネックとなっており、私も必死で英語と向き合った過去がありました。
私たちは教習所レベルの合格を3名ともPolestar Pilates(ポールスターピラティス)と言う教育団体でコンプリヘンシブ認定を取得してきました。ポールスターピラティスと言う教育団体の創設者は理学療法士であり、世界的にもメディカル領域で強いと言われる団体です。
4. 5つのピラティスの資格
以下、ピラティス指導者の教習所としてNCPTの受験資格が得られる世界的および日本でメジャーな養成コース団体を5つ紹介します。
1. Polestar Pilates
特徴: リハビリテーションや運動療法に焦点を当てたピラティスプログラムです。理学療法士やスポーツトレーナーに人気があり、ケガの予防や回復にも力を入れています。
資格内容: マットピラティス、マシンピラティス、リハビリテーション向けのコースなどがあり、幅広い分野で指導者資格を取得できます。
信頼性: 医療分野やフィットネス分野の専門家から高い評価を得ており、特にリハビリに特化したピラティスの資格として知られています。
2. Balanced Body
特徴: Balanced Bodyは、教育と器具の両方を提供する団体で、ピラティスの指導に関する包括的なカリキュラムを展開しています。マットピラティスからマシンを使用したピラティスまで広範囲に対応しています。
資格内容: 基本的な指導者資格から上級コースまで幅広いトレーニングプログラムがあります。特にリフォーマーやキャデラックなどの機器に特化したトレーニングも可能です。
信頼性: 世界的に認められたピラティスの指導者育成プログラムで、質の高いトレーニングを提供しており、多くのフィットネス施設で採用されています。
3. PHI Pilates
特徴: PHIピラティスはフィットネスだけでなく、リハビリテーション分野でも広く使われており、医療従事者や理学療法士向けに特化したプログラムがあります。身体の機能回復や怪我の予防を目指したエクササイズが多く含まれているのが特徴です。
資格内容: マットワーク、リフォーマー、キャデラック、チェアなど、さまざまなピラティス機器の指導者資格を取得できます。
信頼性: PHIピラティスは、アメリカを中心に多くのインストラクターや理学療法士から高い評価を受けています。リハビリやフィットネス業界の専門家向けのトレーニングとして、世界的に定評があります。
4. BASI Pilates (Body Arts and Science International)
特徴: BASIはピラティスの伝統的な方法と最新の科学的知識を融合させたプログラムを提供しています。バランスの取れた全身の運動を重視し、解剖学と動作のメカニズムに基づいた指導法を学びます。
資格内容: マット、リフォーマー、キャデラックなど、さまざまなピラティスマシンの指導者資格が提供されます。
信頼性: 世界中で高い評価を受けており、特に総合的なピラティスの資格として多くの指導者に選ばれています。
5 STOTT PILATES
特徴: STOTT PILATESは、モダンな科学的知識に基づいたピラティスの技法を教えるプログラムです。解剖学と生理学を重視し、個々のニーズに対応できるような指導を行います。
資格内容: マットワークやリフォーマー(ピラティス専用マシン)の資格があり、それぞれに初級、中級、上級レベルがあります。
信頼性: 世界的に認知されており、ピラティス業界の標準的な資格の1つとして評価されています。
また、日本ではMotor Control: Beyond Pilatesが日本初のPMA認定(ITTAP)を取得した指導者養成コースであり、私も立ち上げ及び運営に関わらせていただきました。ITTAPは、ピラティス指導者養成に関して国際的な基準を設定し、それに基づいた教育機関を認定するプログラムです。この認定を受けている団体は、カリキュラム、指導者の資格や経験、トレーニングの質など、複数の基準をクリアしているとみなされます。
5. まとめ
私が思うピラティスの一番の効果はコントロールする力の向上です。ピラティス氏は生前、自らのメソッドを「コントロロジー」と呼んでいました。コントロールする学問という意味の造語です。
何をコントロールするかと言うと、body(身体)/mind(心)/spirit(精神)をコントロールしなさいと。
何のために?→健康的で自分らしく生きることを取り戻すために!
どのように?→ピラティスさんが体系化したエクササイズを実践することで!です。
私が日々スタジオでお伝えしているピラティスのエクササイズは真新しいことを教えているわけではありません。伝統的なエクササイズばかりです。しかし、そのエクササイズの効果をどれだけ体感してもらえるかが、インストラクターの力量であると思います。若いうちはピラティスで音楽に合わせて動くことの楽しさや、ボディメイクを目的にピラティスビクス的な運動も大事です。しかし、ピラティスの本質はコントロールであり、より自分自身の身体と心の動きを内観しながら効率的な動きを学習し、生活に活かすことです。
ぜひ、PPCSで世界基準のピラティス指導者が提供するセッションをご体験ください!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
Comments